ジョジョ9部「JOJOLANDS」ストーリー考察

ジョジョリオン完結から1年になる。

 

現在、荒木先生は岸辺露伴シリーズを2作発表するのみで第9部の情報についてはほぼ皆無に等しいが、「JOJOLANDS」という仮題を元にどういうストーリーか考察してみる。

 

ロードムービー

ジョジョは3部以降だと「ロードムービー」と「舞台固定」を交互に繰り返していて、このセオリー通りだと9部は各地を転々として目標地点にたどり着くような話になるかもしれない。
LANDSとはそのまま土地を意味するが、「ある土地に行く」というストーリーが展開されるとすればこれまでのジョジョ、3,5,7部には無い特徴である。いずれも何かのアイテムや人、ゴールを目標に設定されており、土地そのものに意義がある事はなかった。

 

アイデンティティ

SBR以降の主人公は、第6部まで培ってきた「ジョースター家」という称号を剥奪されており、「自分は何か?」「何処に帰ればいいか?」を常に探している。
ジョニィは足と家を失い、その失ったものを取り戻そうとするし、定助に至ってはついに自分のIDすら消失したスタートから始まった。
ジョジョリオンは難解と言われているが、一連のストーリーが土の中から生まれた定助が最後に東方家の中でケーキを選ぶ話と考えればさほど読解に苦労はしない。

第9部のジョジョもまた何らかが「失われた」状態から始まる可能性が高い。
率直に土地、生まれ故郷を追われた、あるいは故郷を探している主人公が連想できるが、荒木先生の突拍子のなさを考えれば予想外のものが「無い」かもしれない。

 

③ 土地への意識

これまでの話は「土地」が関わることを前提にしているが、タイトルからの連想のみではなく、直近の岸辺露伴は動かない「ドリッピング画法」でも「人が自分が生まれた土地を想う事は何よりも重い」と言及がある。
ジョジョリオンでも開始直後に杜王町東日本大震災の影響を受けた設定を出しており、インタビューでも「旅行は好きじゃないが、現地の土地や文化を見るとインスピレーションが湧く」と発言しており、以前から土地そのものに何かしらの重点を置いている事は間違いない。