たとえ一秒たりとも見ていなくてもRTA in Japanは垂れ流す

RTA in Japan が絶賛開催中である(8月12日現在)。

長期休みの風物詩となった大人気チャリティーゲームイベントであるが、ここのところ毎回欠かさずチャンネルを開いて垂れ流している。
だが物凄いファンなのか? と言われると正直そうでもない気がする(無論面白いし好きだが)。全てのプログラムをかじりつくように見ているわけではなく、他に用事をしていたら見れない事はあるし、部屋にいても画面を見ずに音声だけを受動している事もざらにある。最後まで真剣に見たプログラムは両手の指ぐらいで足りると思う。

でも間違いなく自分の生活に必要なイベントだし、なくなるのは困る。

これは面白さというよりも実利の問題のような気がする。

そもそもRIJに限らずゲーム実況を垂れ流す理由は「他人が裏で何かを進めているのが安心するから」という点が多分にある。

自分がダラダラ過ごしていたとしても他人が進捗をこなしているというのは、それが自分の計画とこれっぽっちも関係ない事柄だったとしても「無駄ではない時間」という感じになる。

普通のゲーム実況でそれなのだから、ある意味で最上級の段取りと言えるRTAは、何というか精神的なサプリメントに近い。かつて電子ドラッグという言葉があったが、ついに電子サプリメントまで現れた。

自分が放恣佚楽していたとしてもメタルギアソリッド3を爆速でプレイしている様を横目で見るだけで異様な安心感に包まれる。

しかも投げ銭をすればチャリティーイベントなので本当に他人の助けになる。やったった感がさらに上がる。凄い。普段の陽の光が当たると言いづらいRTA走者の人々は多大な称賛を得られ、集められたお金は必要な地域に届けられ、自分は精神の安寧を得られる。

三方良し、としか言いようがない。ハートマン軍曹だって「俺に良し、お前によし、んーーヨシ」と仏の顔になるだろう。

RIJ、どうかずっと続いて欲しい。