のじゃロリ狐娘おじさんとsyamu_gameが似たものに見える

 

 

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「何から何まで全然違うじゃん馬鹿だろ」

はい、そうですね。

 

「やらなければ、はじまらない」とおじさんは言った。

YouTube活動を行った二人は、真逆の結果を導き出した。方や名声、方やチャンネル閉鎖からのMADでイジられ放題。もちろん、のじゃロリおじさんの方がsyamuさんと比べて謙虚だし、独学で技術を学ぶ情熱や度量もあった。成功の火種は持っていた。

 

ニートでバイトも何もせずに大して面白くもない動画を面白くもなさそうに撮り続けたsyamuさん。一方でバイトしながら夢に向かって勉強して就活の一環としてチャンネルを始めて、ちゃんと目標を達成できてるのじゃロリおじさんとは比べる余地すらない。

確かに目標とか努力という観点では全然違う。

でも、syamuさんは日本における「落伍者」の典型的ケースで、のじゃロリおじさんも紙一重違えば、そうなっていたと思う。

あり得ない言動や幼稚な発想という点はsyamuさん特有のものだったとしても「無職(あるいは非正規)で」「いい歳で」「実家ぐらしで」「何かに入れ込む程の情熱や技量もなく」「将来が見えず」「ついでに童貞」。これらにリーチする人って今の日本で少なくないし、問題にもなっている。のじゃロリおじさんだって、この要素のいくつかは持ってる(というか持ってた)。

syamuさんの面白さというのはそういう「笑えないけど笑える」身近さにあると思っていて、実際、我々がsyamuさんにならないという保証はどこにもない。

自分自身、新卒でブラック企業を引き当てて挫折してニートを経験した身からすれば、syamuさんの言動を笑いつつも、境遇には同情してしまうし、「いつかこうなるかもしれない」と思うと怖い。彼が笑われるは仕方ないなぁとは思うが、「自己責任」「甘え」と容赦なく言い捨てる人間には正直恐怖している。

 

のじゃロリおじさんにしても、バズってなかったら目標達成できてたかどうか怪しい。もし成功してなかったら「現実見ろ」と言われてたかもしれない。

https://www.pixivision.net/ja/a/3158

下手だから勉強してこいってことを良く言われました。実際、こういった形でバズっていなかったら現実問題、正当なテクニカルアーティストという評価では未だに就活は難しいなと考えていて、まずバーチャルYouTuberとしてバズった後ろ盾があるからこそ、今回は上手くいっただけで技術的にはまだ下手くそみたいな

世知辛い

syamuさんは専門学校を中退してバイトも途中で辞めてニートになった。

おじさんの経緯は知らないが、おじさんと自称する歳でコンビニバイトで働くような状況だったら、語ってないだけで何かしらの挫折はあったのだろう。

そんな彼らが「普通」と呼ばれる地点に行くのは並大抵の事ではない。何だかんだで今も世の中、挫折に厳しいよな、と思う。

そう思うと、両者の差なんてさして無いように見える。失礼かもしれないが、そう見える。

 

なんか、みんなほどほどに頑張ってゆっくりと夢に近づいて生きれるような世の中になればいいね、と思った。